みなさんは、WiMAXを利用していますか?
WiMAXは、一切工事不要で自宅や外出時で高速通信ができて便利なWi-Fiサービスですが、月額料金がかかるので、使わない期間があるともったいなく感じますよね。
近年のご時世もあり、ライフスタイルが変化し、WiMAXの利用頻度が落ちたり、他の回線サービスに乗り換えたいと感じている方も少なからずいるでしょう。
ただ、そんな状況でもなかなか解約に踏み切れない原因の1つが「違約金(契約解除料)」だと思います。
WiMAXに限らず、光回線などのネット回線の契約には「契約期間」の縛りがあり、契約期間の途中で解約をすると「違約金」が発生するのがネックですよね。
この違約金、「できれば払いたくない!」という方も多いと思います。
そこで今回は、WiMAXを解約したいと考えている方や、違約金を払わずに別のサービスに乗り換えたいと思っている方に、違約金を払わずに済む方法をご紹介します。
また、これからWiMAXの契約を検討している方や、新しい乗り換え先を探している方にも覚えておいてもらいたい内容になっていますので、この機会に是非チェックしていってください。
WiMAXプランの基本知識
WiMAXには、大きく分けて2つのプランがあります。
ここでは、それぞれのプランについて解説していきます。
月間データ量の制限無し:ギガ放題プラン
月間のデータ通信量に制限が無い、一般的なプランです。
プランの契約期間は2年、もしくは3年となりますが、ここ最近ではほとんどのプロバイダが3年プランのみになっているようです。
月間データ量と制限有り:ライトプラン
こちらは、月間のデータ通信量に7GBの制限が有るプランです。
契約期間はギガ放題プランと同じく、2年もしくは3年になりますが、同様に3年プランがメインになっているようです。
2年でさえ長く感じるのに、現状3年のプランがメインになっているため、途中で解約したくなるタイミングが出てくるのは当然のことです。
今回の記事を読んで、賢くWiMAXを活用できるように準備しておきましょう。
注意しておきたい速度制限の落とし穴
WiMAXでよくある解約理由の1つは、「速度が遅い(思ったより出ない)」です。
ギガ放題プランは、前述の通り、月間データ通信量の制限はありませんが、回線の混在回避を目的とした「3日10GB」の制限が設けられています。
この制限を正しく理解していないと「こんなはずじゃなかった!」「全然速度が出ない!」など、不満を持ってしまうので注意してください。
3日間で通信量が10GB以上利用した場合、速度が遅くなるという制限です。
制限がかかる時の通信速度は概ね1Mbpsとなり、制限がかかる期間は、3日間の通信量の合計が10GBを超えた日の、翌日18時頃〜翌々日2時頃までとなります。
「その日に制限がかかるかどうかは、前の3日間で通信量の合計が10GBを超えたかどうかで決まる」と覚えておくと分かりやすいです。
速度制限を体感した頃には、キャンセルもできず違約金を支払わないと解約ができない状況になってしまいますので、事前にしっかりと理解しておきましょう。
WiMAXの違約金とは?
WiMAXを契約の途中で解約する場合、違約金が発生します。
基本的には3年のプランが一般的なので、UQ WiMAXの3年プランを例に取ってみると、契約期間に応じて以下の違約金が発生します。
<契約期間ごとの違約金>
・14〜25ヶ月目:14,000円
・25〜37ヶ月目:9,500円
・38ヶ月目(更新月):0円
※更新月以降、一律で9,500円
契約期間は、契約開始日を含んだ月を1ヶ月目としてカウントしており、37ヶ月目で契約の「満了月」となり、翌月の38ヶ月目が「更新月」となっています。
また、この「更新月」に解約の手続きをしなければ、契約は自動的に継続となります。
なお、契約するプロバイダによっては契約期間のカウント方法や違約金の額が変わるので注意が必要ですが、概ねWiMAXの契約期間の考え方は上記です。
更新月を逃してしまうと、最低でも約1万円がかかってしまうのがデメリットですよね。
もし仮に1年以内に解約をする場合、約2万円と高額な違約金を支払わないといけなくなるので、かなり痛手です。
違約金を払わない方法
できることなら払いたくない違約金。
ここでは、違約金を払わずに解約や乗り換えをする方法を6つ紹介していきます。
お試し期間だけ利用する
WiMAXには、契約する前にお試しできる「Try WiMAX」というサービスがあります。
「Try WiMAX」とは、UQコミュニケーションズが運営するサービスで、15日間のお試し期間を無料でWiMAXが利用できるサービスになります。
WEB上で申込みをすれば、最短で当日発送されて、届いたその日から利用できるので、まだ検討中の方でも気軽にお試しができます。
先に記載した「3日10GB」の制限を体感したうえで契約をすることができるので、契約途中で解約したくなる原因を解消することができます。
失敗を未然に防ぐことができるのは大きなメリットですよね。
ただし、お試しの期間は15日間なので、本格的に利用するには少し短いため、あくまでもお試しという点は認識しておきましょう。
初期契約解除制度を利用する
WiMAXは、「初期契約解除制度」の対象になっています。
<初期契約解除制度とは>
ご契約のUQ通信サービスが利用可能になった日又はお客様が契約書面を受領した日のいずれか遅い日から起算して、
8日を契約するまでの間、書面により本契約(料金プランを変更する場合は、その変更を内容とする契約とします。)
の解除を行うことができます。この効力は書面を発した時に生じます。
これを初期契約解除制度と呼び、個人名義でご契約のお客様のみ適用となります。
※UQ WiMAX公式HPより
https://www.uqwimax.jp/signup/files/importance.pdf
簡単に言えば、「定められた期間内に書面で正式な手続きをすれば、契約を解除することができる制度」ということですね。
契約をしたものの事情があって利用できなくなってしまったり、利用するエリアで電波が受信できなかったりした際には、キャンセルをすることができます。
ただし、手続きには期限が設けられているため、やむを得ない事情でキャンセルしたい場合は、契約書面の確認や問い合わせ窓口に相談のうえ、適切に手続きを行いましょう。
また、この制度はあくまでもやむを得ない場合の救済措置的なものなので、自己都合でキャンセルする場合は適用外となる可能性もあるため注意してください。
更新月に解約をする
違約金を払わずに解約をする、最もスタンダードな方法です。
一般的には、契約期間が満了した次の月が「更新月」になるのですが、契約時の書面を確認し、予めリマインダーなどで管理しておくことをおすすめします。
また、更新月を忘れてしまっても、問い合わせ窓口や個人ページなどで都度確認することもできるので安心してください。
注意点としては、プロバイダによっては解約の申し出をするタイミングに期限が設けられていることがあるので、こちらも事前に確認しておきましょう。
A社では前月中までに解約を申し出ればOK、B社では前月の◯日までに申し出ないと翌月解約の扱いにならないなど、結構細かいので注意が必要です。
違約金の無いプランを契約する
WiMAXは契約期間の縛りがあるため、途中解約時の違約金が設けられていますが、「縛りなしWi-Fi」というサービスでは、契約期間の縛り無しでWiMAXが利用できます。
上記の赤文字の縛りなしプラン「WiMAXプラン」が契約期間の無いWiMAXプランです。
確かに縛りがないので違約金はありませんが、一般的な月額料金は、安くて4,000円代前後、平均でも4,000円代半ばとなっていますので、4,730円と少々割高な印象ですね。
数百円の差ならと思う方もいるかもしれませんが、毎月発生する金額なので、積み上がってくると大きな差になります。
基本的に、縛りがある代わりに月額料金は安くなっているのが一般的なWiMAXサービスなので、その制限が無くなる分、月額料金に乗っかって来てしまうのは当然の流れかと思います。
違約金の無いプランを契約するのであれば、多少月額料金が割高になるという点は押さえておきましょう。
キャッシュバックで相殺する
WiMAXの違約金はMAXで2万円代なので、キャッシュバックの金額が大きい特典があるプロバイダで契約することで、違約金を相殺することができます。
ちなみに、キャッシュバックは時期によって金額が上下するので、高額なキャッシュバックを狙っている方は毎月初に各社の特典内容をリサーチしておくといいです。
私の経験上、新生活が始まる春の時期が一番キャッシュバックが高くなる印象ですね。
今回は、2021年6月時点でキャッシュバックの金額が大きい2社を紹介します。
・「GMOとくとくBB WiMAX」:28,000円
・「BIGLOBE WiMAX」:17,000円
現時点では「GMOとくとくBB WiMAX」と「BIGLOBE WiMAX」の2社が高額なキャッシュバック特典を受けることができるプロバイダです。
キャッシュバックの受け取り時期は2社で異なり、「GMOとくとくBB WiMAX」は12ヶ月後、「BIGLOBE WiMAX」は1ヶ月後となります。
GMOは金額が大きい分、受け取りのタイミングが1年後と少し先になりますが、BIGLOBEは1ヶ月後に受け取ることができるのがメリットです。
もちろん、キャッシュバックを受け取る前に解約してしまうと損ですが、受け取り後であれば、違約金が発生してもそれに補填することができます。
なお余談ですが、WiMAXを最もお得に利用する方法は、「3年間で割った時の1ヶ月あたりの利用料金」が安いプロバイダを選ぶことです。
途中で解約をする予定が無い方は、キャッシュバックよりも月額料金から直接値引きされる特典があるプロバイダをおすすめします。
乗り換え特典を受ける
WiMAXは、他社に乗り換える際にも一度解約をしなければならないため、更新月以外での解約では違約金が発生します。
しかし、乗り換え先に「違約金補填」の特典があれば、自己負担なく乗り換えをすることができます。
・「Broad WiMAX」:他社からの乗り換えで最大19,000円負担
・「Vision WiMAX」:自社の他サービス乗り換え時に全額負担
・「GMOとくとくBB WiMAX」:自社の他サービス乗り換え時に全額負担
「Broad WiMAX」については、他社からの乗り換えをキャッシュバックでサポートしてくれる特典があります。
「Broad WiMAX」は、月額料金で比較しても業界No.1級でお得なプロバイダなので、現状WiMAXを契約している方で金額面に不満がある方におすすめです。
一方「Vision WiMAX」と「GMOとくとくBB WiMAX」は、自社サービスの中での乗り換えをサポートしてくれる特典があります。
モバイルWi-Fiタイプで利用している方は、ホームルータータイプや光回線などに乗り換えができるため、長期的には光回線を引きたいという方にはおすすめのプロバイダです。
なお「Vision WiMAX」については、過去に紹介記事も書いていますので、是非チェックしてみてください。
月額料金も1,529円からとお得で、契約途中での乗り換えも無料となっており、契約にあたってのハードルが低いWiMAXサービスです。
まとめ
今回は、WiMAXの違約金を払わずに解約や乗り換えをすることができる方法について解説してきました。
・まずはお試しから始めよう
・更新月をしっかり把握しよう
・念のために初期契約解除制度を知っておこう
・キャッシュバックの特典を違約金に補填しよう
・乗り換えをサポートしているプロバイダを選ぼう
WiMAXの解約を考えている方は、同時に代替のサービスが必要になっているケースも多いと思うので、乗り換えのサポートをしているプロバイダを狙ってみるといいでしょう。
また、これからWiMAXを契約しようと考えている方は、今回の記事を参考に、自分に合ったプロバイダを見つけてください。
違約金はデメリットですが、正しい知識を身につけて上手く付き合っていきましょう。
WiMAXは、更新月ごとにお得な特典で乗り換えながら利用していくものです。
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