NTTフレッツ光は、オンラインゲームで使用できるのかについてです。
フレッツ光とは
フレッツ光はNTT東日本・NTT西日本が提供している定額制・常時接続のデータ通信サービスで、いわゆる光回線、光通信、光アクセスサービス、FTTH「Fiber To The Home(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)」などと呼ばれています。
契約者の宅にNTT東日本が敷設・運用する光ファイバー回線を引き込んで、インターネット接続回線として使用する事ができます。
フレッツはオンラインゲーム利用に向いている
フレッツ光は、以下の理由からオンラインゲームに向いています。
回線の通信速度が安定している
オンラインゲームに必要な通信速度の目安は約30Mbpsです。
フレッツ光では、公表されている回線速度では、
充分に通信速度には達しています。
プラン | 通信速度(下り速度) |
東日本:ギガラインタイプ 西日本:ハイスピードタイプ隼 |
下り最大通信速度1.0Gbps |
実際に実測値を測定すると余裕をもってオンラインゲームができる速度に達していました。
上記の画像は、13時頃に測定しています。
下り速度:510Mbps、上り速度:400Mbps 、ping値:10ms
光回線は距離に関係なくデータに劣化や遅延が起きにくく、比較的安定しています。
理由としては、光ファイバーケーブルを通ってくるので、外部からの影響を受けにくいからです。
一方、ホームルーターやモバイルWi-Fiは無線で信号を送るので、電磁波の影響を受けやすく、距離が長くなるほど通信が不安定になります。
光回線は各ユーザー専用の光ファイバーケーブルで通信しています。
ホームルーターやモバイルWi-Fiは同じエリアの電波を受信している複数の端末で信号を分け合うので、利用者の多い夜間帯は特に通信が不安定になりがちです。
したがって。フレッツ光でオンラインゲームを行う事は、オススメです。
速度制限がない
フレッツ光にデータ容量の上限はなく、無制限でインターネットが利用可能です。
ホームルーターやモバイルWi-Fiは同じエリアの電波を受信している複数の端末で信号を分け合うので、利用者の多い夜間帯は特に通信が不安定になりがちです。
Ping値が低い
一般的にゲームでは、ping値が30~20ms以下とされています。ping値が低いとラグがなくなり、サクサクゲームができます。一方ping値が高いとラグをあり、動きがカクカクになります。
ping値でのゲームでの快適さ
応答速度(Ping値) | 快適さ |
0~10ms | とても快適 ラグがほぼない |
10~15ms | 快適にプレイできる ごく稀にラグが起きる |
15~30ms | 問題なくプレイできる 稀にラグが起きる |
30~50ms | ストレスを感じる ラグが起きる サーバーから切断される |
50ms以上 | まともにプレイできない ラグが頻繁に起きる サーバーから切断される |
光回線であるフレッツ光は、Ping値が低くサクサク動きます。
上記の画像は、13時頃に測定しています。
下り速度:510Mbps、上り速度:400Mbps 、ping値:10ms
オンラインでリアルタイムで対戦を行うゲーム程、ping値は重要になってきます。
データのアップロードが速い
オンラインゲームでは、通常のゲームプレイを超える大容量のデータのアップロードが発生するため、一定以上の上り速度が必要となります。
ゲームの種類によって必要な速度は異なりますが、比較的動きが少ない育成ゲームやRPGなどであれば30Mbps以上、対戦型のスポーツゲームやシューティングゲームなど、コマンド入力がシビアなものや大勢で参加して行うゲームの場合は100Mbpsほどあると良いです。
ホームルーターは、アップロードを行うための上り速度が遅いため、アップロードに時間がかかります。一方、光回線は、アップロードを行う速度も速いため、オンラインゲームにオススメです。
“IPv6”に対応しているから
IPv6とは、通信の混雑を避けて高速通信ができる通信システムのこと。
フレッツ光のプロバイダーを選ぶ際に注意すべきことは「IPv6」に対応しているかどうかです。
・今後IoTが普及して、世の中にある多くのものがインターネットに接続されるようになったとしても数が足りる
・IPsec(アイピーセック)が標準で使われるようになりセキュリティが改善する
・インターネットに繋がるすべての端末にIPアドレスがそれぞれ割り振られるようになり、端末間での直接のデータ送受信が容易になる
・端末ごとにIPアドレスの設定をする手間がなくなり、インターネットへの接続が簡単になる
・マルチキャストにより、映像などの大容量データの配信が便利になる。
IPv4 over IPv6に対応しているプロバイダと契約する
IPv4やIPv6をはメリットがありますが、対応しているプロバイダと契約する必要があります。
主要な対応プロバイダ
・So-net
・OCN
・GMOとくとくBB
・ドコモnet
「フレッツ・v6オプション」に加入する
IPv4 over IPv6対応のプロバイダと契約した後は、専用オプションの「フレッツ・v6オプション」に加入しましょう。
「フレッツ・v6オプション」は東日本と西日本共通の無料オプションです。
申請すれば初期費用もなく無料で利用できます。
IPv4とIPv6に対応しているルータを選ぼう
IPv4 over IPv6を利用するには対応ルーターを用意する必要があります。契約したプロバイダ指定のものを確認してから買いましょう。
採用している通信方式がプロバイダごとに異なるため、今までIPv6が使えていた端末でも動作確認がされていない可能性があります。
フレッツ光のレンタルサービスを利用するのも手です。東日本は330円、西日本は550円の月額料金で借りられます。
それ以外の見直し
ルーターの見直しを検討する場合は、「Wi-Fi 6」に対応できるものにしましょう。
無線LANの新規格「Wi-Fi 6」は”第6世代のWi-Fi規格”という意味で、「IEEE 802.11ax」のことを指します。「10Gbps」の光回線を活かすことのできるもので、高画質な動画サービスやオンラインゲームを楽しむときに重宝します。
フレッツ光でゲームをする場合は有線接続もオススメ
フレッツ光でオンラインゲームを行う場合は、有線を使用した方が通信が安定するので、オススメです。
有線を使用してゲームができる「Nintendo Switch」や「プレステ4」、「プレステ5」は有線接続でのゲームをオススメします。
有線接続するためのLANケーブルはスペックの高いものが良い
有線接続をして、Ping値を改善する時には、LANケーブルも確認が必要です。
LANケーブルには6つ規格があり、利用するLANケーブルの種類のよって、
Ping値の安定性は変わります。
通信規格 | 最大通信速度 | 特長 |
CAT5 | 100Mbps | 安く必要最低限の機能 |
CAT5e | 1Gbps | 日常使い |
CAT6 | 1Gbps | 5eと比べて周波数が2倍以上 ネットを快適に使いたい人向け |
CAT6A | 1Gbps | 動画を頻繁に見るよう |
CAT7 | 10Gbps | オンラインゲームや業務用で利用する人向け |
CAT8 | 40Gbps | 高速で安定したネットワーク構築が可能。主に業務用 |
Ping値を改善するためなら、CAT6以上を使うのがオススメです。またLANケーブルの形では、スタンダードタイプが速度が安定してオススメです。
フレッツ光への接続を5GHzに切り替える
フレッツ光は「2.4GHz」と「5GHz」という2つの周波数帯を使えます。
5GHzの方が2.4GHzよりも通信速度が速いです。
ルーターが遠い場合は、中継器がオススメ
フレッツ光の回線と物理的に距離が遠い場合は、中継器を置くと回線速度が安定します。
例えばルーターが1階にあって、ゲームをする場所が2階の場合は間に中継器を置くことがオススメです。
まとめ
・フレッツ光はゲームにはオススメ。
・快適にオンラインゲームを行うには光回線がおすすめ